JAIMS 50周年記念イベントレポート(Day1 日本編)

1972年、「JAIMS」は「日米の架け橋になる国際ビジネスパーソンを養成したい」という当時の富士通(株)の高羅社長(第6代社長)の構想をもとに設立され、今年で50周年を迎えました。この50周年を記念して、日本とハワイにおいて記念イベントを開催しましたので、その様子を2回に分けてお届けいたします。

日本では11月18日(金)Fujitsu Uvance Kawasaki Towerにて記念イベントを開催し、JAIMSの卒業生や関係者を中心に会場とオンラインを合わせて200名弱の皆さんにお集まりいただきました。

冒頭、富士通(株)の梶原EVP・CSO、古田副社長から今までのJAIMSの活動を支えてくださった関係者の皆さんへのお礼と、今後に向けた期待についてのメッセージからイベントはスタートしました。

基調講演1 野中郁次郎先生による記念レクチャーの様子

当日は、基調講演1としてハワイJAIMS所長を務められ、Global Leaders for Innovation and Knowledgeの教育プログラム開催に深く関わられた野中郁次郎先生より「Humanizing Strategy」と題してご講演をいただきました。
「戦略の人間化」をテーマに、戦略や施策の検討にあたって、数値やデータの分析以前に、直観や共感といったワクワク感が前提にある、といったイノベーションに欠かせない数々のエッセンスについてご教授いただき、参加者からは「時代の変遷とともに、感情面や共感といった情感も重要となっていることが興味深かった」「今の仕事とリンクさせて心に響いた」などのお声を多くお寄せいただきました。

基調講演2 卒業生パネルディスカッションの登壇者

基調講演2 卒業生パネルディスカッションの様子

続いて基調講演2では「予測不能なVUCA時代を生き抜くために必要な力とは」と題し、卒業生5名によるパネルディスカッションを行いました。
タイ、ニュージーランド、インドネシア、日本の4カ国の卒業生から、パンデミックによる予測不能な状況下でリーダーとしてJAIMSの経験をどのように活かしてきたかについて、多様性溢れる視点からの議論が展開されました。

「JAIMSのおかげで西洋/東洋の考え方が分かり、違ったものの考え方を補完することでイノベーションが生まれると学んだ」「他の人の意見を“共感”を持って聴くことが大事という事をJAIMSから学んだ」というコメントが聞かれ、当時のJAIMSの授業は、今も参加者の皆さんの心に深く刻まれていると感じました。

当日参加された皆さんからは「ハワイキャンパスの写真を見て、当時参加していた様子がリアルに蘇ってきました」等、JAIMSでの学びを懐かしむ声や、「野中先生の講演を聞き、お互いをリスペクトするということは、“競う”とか “戦わない”とか、そういうものだけではないと再認識することが出来た」等の感想をいただきました。
また「この機会に改めてJAIMS Alumniとの関係を深めたい」等、今後のJAIMSネットワークの発展を期待する声が多く寄せられ、その思いに応えられる活動をしていきたいと、JAIMSの運営に携わる私達にとっても、気持ちを引き締め直す機会となりました。

当日の様子のアーカイブ動画はこちら。
(前半)

(後半)

また当日会場で流された50周年記念動画もぜひご覧ください。

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